同窓会会長挨拶
 
藤井 謙昌

 
 学部在学中,天文学の講座に大きな感銘を受けた。その後,幾つかの講演や科学雑誌で得た知識だが,その中でRig Vedaの宇宙開闢の歌の一節に「その頃無もなければ,有もない,天空もない」と書かれているのを知った。先日,三鷹の国立天文台での講演で,宇宙は137億8000万年前に針の先より小さな宇宙が時間と空間を持って突然生まれ,インフレーションで大膨張→そしてビッグバン,ミクロの世界からマクロの世界へと変化して行ったとの事。今から約3000年以前のインド(バラモン)の発想に驚くのみだ。91億年後の今から約46億年前に地球が誕生したが,ここからが地理学の分野になると思います。学生諸君が自然への関心とそれにかかわる人間生活を天文的な大きな視野と発想を持って見つめてほしいと思います。

  さて同窓会通信のご挨拶と重複するかも知れませんが,大役をお引き受けして1年半,地理学科の先生方,職員,また幹事の皆様方にご支援をいただきながら,ここまでなんとか歩んでこれたと思います。その間に昨年3月に本校での日本地理学会,11月には(地理学科設立)90周年を迎えて地理学科の歴史に益々の重みを感じております。個人的で恐縮ですが,昨年関西大倉学園・前学校長宮之前隆春先生と55年ぶりに大阪でお会いし,学生時代の授業,巡検等,思い出話に時の立つのも忘れるほどでしたが,その中では県人会でも現在ご活躍されておられる事を知りました。しかし現在の地理学科との繋がりが殆ど無いと感じ,同窓会としてなんとか工夫をして,まず一つでも二つでも繋がりを持ちたいと考えます。聞く所によると,学年によっては同期会の活動をされておられる話を聞きます。これからは連絡のチャンスを持てないかと考えます。皆様のご支援を,この場を借りてお願いを致します。同窓会としては,今後は学生たちに歴史の重みを伝えると共に,卒業生との繋がりを進める事を大きな目標としたいと考えております。


略 歴


昭和10(1935)年
昭和34(1959)年度
昭和40(1965)年度
昭和35(1960)年度
  〜昭和38(1963)年度
昭和39(1964)年度
  〜平成12(2000)年度




東京都世田谷区生まれ
日本大学法文学部人文地理学科 卒業(夜間)
日本大学文理学部地理学専攻科 卒業
私立新名学園・旭丘高等学校 勤務(専任)

日本大学櫻丘高等学校 勤務(専任)



外部での活動


(1)東京都高等学校体育連盟登山部 副部長のち部長
(2)東京都山岳連盟自然保護委員長 環境省自然保護指導員


主な研究活動


(1)奥多摩檜原村の村落の立地と浅間尾根の交通
(2)キリマンジャロの植生の垂直分布
(3)ケニア山の植生
(4)明治用水の村落立地
(5)菱刈鉱山 石見銀山 たたら
(6)釧路高原とラムサール条約
(7)屯田兵村の開拓
(8)北方領土
(9)津軽海峡の海底地質と海底トンネル


講演


(1)高校山岳部の安全登山についての講演30回以上
(2)面白い地理の授業の工夫と教材作り
(3)山岳部と自然地理の楽しみ方




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