巡検報告-2010

多摩丘陵巡検―多摩丘陵におけるニュータウン開発後の住民の生活実態に関する調査

実施日 11月13日
参加学性 地理学科1年生113名、2年生5名、3年生1名 計119名
調査地 東京都多摩市、稲城市、神奈川県川崎市
引率教員 森島済教授、落合康浩准教授、両角政彦助教、畠山輝雄助教

COMMENT

本巡検は、地理学科1年生専門科目「地理調査法(含実習)2」の野外実習として実施されたものである。

 2クラスに分かれ、若葉台と永山からの2コースに分かれて巡検を行った。まず、GPSによる位置計測を行いながら、多摩ニュータウンの中でも初期の開発である諏訪・永山団地を見学した。開発後40年たつことから、住民の高齢化や住宅の老朽化が進み、空き家も多く見られた。また、近隣センターという商店街も空き店舗が多かった。今後建て替えが決まっているが、丘陵上の開発であることから坂や階段が多く、バリアフリー対策も課題となっている。学生たちは、商店街の店舗調査やバリアフリーに関する調査を行った。

 次に、多摩丘陵の谷戸について、多摩ニュータウンの開発前の状況を理解するために、見学した。この谷戸は、川崎市の市街化調整区域、農業振興地域に指定されていることから、保全活動が行われており、多くの自然が残されるとともに、農業も盛んに行われていた。学生たちは、丘陵上のニュータウン開発と谷戸の対比に驚いていた。

 そして、谷戸の入口にあるJA川崎セレサ「セレサモス」を見学した。地産地消を目的に、地元の農産物を直売している施設であり、多くの客でにぎわっていた。

 最後に、若葉台地区を見学した。若葉台地区は、多摩ニュータウンの中でも開発が最も遅い地区であり、現在も開発途上である。同じ多摩ニュータウンでも、諏訪永山地区とは異なる状況となっている。また、若葉台地区はURが住宅供給から撤退しており、民間のマンションが多くたっており、これらの実態について学生たちは調査を行った。

 本巡検における調査を踏まえ、今後の授業の中で、調査結果をパワーポイントにまとめ、発表会を行っていく予定である。

PHOTO