専任教員紹介

井村 博宣(Hironobu IMURA)
徳島県出身 1959年生

社会環境の変化にともなって変容する地域
主要な研究としては、経済地理学の立場から、[1]水産養殖業の発達史および産地の形成と変容、および[2]環境変化に伴う地域の変化に関する生態的分析を行うとともに、これらの研究を通し、地理学がもつ本質的追求課題である「人間と環境の関わり」の探究をも進めている。このほか、こうした研究を進める際の必要性から、古い時代の環境を把握する分析手法の一つとして、[3]伊能図など古地図に関する歴史地理学的研究も進めている。

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ハマチ養殖業の発祥地『安戸池』 (香川県東かがわ市引田)

詳細情報

研究内容 経済地理学,文化地理学,歴史地理学
主な担当講義 <学部>
地理学の基礎Ⅰ・Ⅱ,経済地理学,歴史地理学,地理学課題研究1・2,地理学卒業研究1・2
<大学院>
歴史地理学特論Ⅰ・Ⅱ,人文地理学調査法Ⅰ・Ⅱ,人文地理学特別講義3
主要業績 ・那賀野川平野におけるアユ養殖地域の分化とその要因,地理学評論,62,615-636(1989).
・アユ養殖業におけるスケールメリットの追求とその効果―1980年代の那賀川平野を事例として―,地理誌叢,49(1),34-43(2008).
・アユ養殖業産地再編成過程における廃業者の就業形態の変化―徳島県那賀川平野の事例―,徳島地理学会論文集,4,115-126(2001).
・「半天然アユ」養殖の始まりとその要因,日本大学文理学部自然科学研究所「研究紀要」,45,1-8(2010).
・琵琶湖産アユ種苗配給体制の成立・崩壊とその要因,日本大学文理学部自然科学研究所「研究紀要」,43,7-16(2008).
・本州四国連絡橋神戸―鳴門ルート全通にともなう徳島県アユ養殖地域の架橋効果―,地理誌叢,40(2),36-51(1999).
・漁業と海洋性レクリエーションの競合と共存形態―徳島県牟岐町の事例―,地理誌叢,45(2),49-59(2004).
・海砂利採取にともなう漁場環境の変化と漁家の対応―備讃瀬戸の事例―,香川地理学会会報,23,25-32(2003).
・備讃瀬戸における本州四国間交通路の変遷と地域の変化,地図情報,27(1),12-15(2007).
・高松藩領における伊能忠敬の測量,香川地理学会会報,28,29-41(2008).
・伊能大図(米国)彩色図における讃岐国安戸池の地形表現,日本大学文理学部自然科学研究所「研究紀要」,44,37-44(2009).
社会的活動 歴史地理学会評議員,歴史地理学会常任委員,歴史地理学会編集委員,国際地図学会評議員,香川地理学会理事,日本大学地理学会評議員,日本大学地理学会常任委員(以上歴任),ほか省略
建設省「CDアトラスに関する検討会」委員,平成10年度徳島県教育委員会主催公開講演講師,ほか省略

ゼミ情報

ゼミ名 井村研究室
指導分野・ゼミの概要 本ゼミでは、オーソドックスな人文地理学、とくに地理学のもつ本質的追求課題の一つである環境と人間の関わりを大切にした研究の指導を行っています。ゼミの運営や卒業論文の研究テーマの選定は、ゼミ生の自主性を重んじています。
なお、卒業論文の指導については、概ね、【1】漁業・養殖業と酪農・畜産業や林業など第一次産業の生産や経営に関わるもの、【2】商品の流通・加工・消費や特産品の開発に関わるもの、【3】環境(社会・自然)の変化が地域や産業に及ぼす影響に関するもの、【4】産業や集落の歴史的な立地と展開に関わるもの、【5】古地図・文書を用いた歴史や文化に関わるもの等の中から、ゼミ生自身にテーマを自由に選定してもらい、一人ひとりのテーマ毎に最も適切な、既存データ・オリジナルデータを入手する方法や、データを生態的に分析して結論を導き出し、卒業論文にまとめるノウハウを教授しています。
卒業研究テーマ(例) ・駿河湾におけるサクラエビ漁の経営的特色
・東京における金魚養殖業の展開過程と経営・流通の特色
・霞ヶ浦におけるコイ養殖の現状
・千葉県南房総市和田町における小型捕鯨の地域的展開と経営的特色
・三浦市松輪地区における「お宝ブランド」の導入過程とその経営的特色
・沼津市における干しアジ加工業の地域的展開
・茨城県霞ヶ浦における漁業と親水性レクリエーションの競合問題
・諏訪湖におけるブラックバスによる漁業被害とその対応形態
・茨城県霞ヶ浦における環境保全活動における地域的特色-アサザプロジェクトを事例として-
・仙台市広瀬川における環境保全活動の地域的特色
・沖縄県糸満市における水利用の地域的特性
・深良用水における水利慣行の形成
・城下町絵図にみる近世古河の発展過程―藩主交代の及ぼした影響―
・伊達藩における新田開発の特色
・京都鴨川における「河原」に対するイメージの変遷
・北海道開拓によるアイヌ民族の生活文化の変容について
・静岡県におけるサッカー文化の普及過程と地域的特色
・山梨県勝沼地区におけるワイン醸造業の立地展開の特色
・笠間における陶磁器産地の形成過程とその要因
ゼミ行事 ○卒論強化ゼミ(発表会)
○合宿・ゼミ旅行(伊豆、清里)
○ゼミコンパ
卒業後の主な進路 日本郵便、JR東日本、JR東海、日本旅行、はとバス、アジア航測、武蔵野銀行、ファイザー製薬、スターバックス、福島県(教職)、警視庁、神奈川県(警察)、成田市(消防)、大学院進学