専任教員紹介

森島 済(Wataru MORISHIMA)
愛知県出身 1965年生

気候と地域環境の関係と問題を考える
グローバルに生じている気候変動や異常気象が、地域社会・環境に対しどの様な影響を与え、またどの様にすれば改善できるのかということについて研究しています。既存気象データを用いた気候解析により、広域的な気候変動の実態を調査すると共に、現地で観測・調査を行い、地域環境への影響を明らかにします。例えばフィリピンにおける研究では、気候-植生-土壌(水分・流出)-水循環という関係性の中で地域農業問題や生産性向上の課題に取り組んでいます。また、身近な環境問題として、様々な緑地によるヒートアイランド抑制効果について観測を行いながら研究を進めています。

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小流域の水資源 (フィリピン)
山岳地での気象観測(ボリビア) ボーリング調査(フィリピン) 沙漠の中の緑(ナミビア)

詳細情報

研究内容 熱帯~亜熱帯の気候変動,熱帯モンスーン域における水資源解析,乾燥地~砂漠の気候変動と水資源問題,緑地とヒートアイランド
主な担当講義 <学部>
気候学,気候学実験1・2,地理学課題研究1・2,地理学卒業研究1・2
<大学院>
自然地理学調査法Ⅰ・Ⅱ
主要業績 最近5年間
<著者>
・フィリピン中部ルソン地域の気候風土と農業.荒木一視・横山智・松本淳編著「モンスーンアジアのフードと風土」,明石書店,252pp.(2012) (共著)
・フィリピンの気象と災害.宮本真二・野中健一編「自然と人間の環境史」,海青社,319-333.(2014)
・開発にともなう自然環境の変化と保全.菊地俊夫・小田宏信編「世界地誌シリーズ7 東南アジア・オセアニア」,朝倉書店,86-95.(2014)
・マシューズ&ハーバート・地理学のすすめ.丸善出版,180pp.(2015) (共訳)
<論文>
・山形県川西町における古日記天候記録にもとづく1830年代以降の冬季気温の復元.地理学評論,85,3,275-286.(2012) (共著)
・山形県川西町における古日記天候記録にもとずく1830年代以降の7月の気温変動復元.地理学評論,86,5,451-464 .(2013) (共著)
・フィリピン・ルソン島中央平原パイタン湖における完新世の湖底堆積物の粒度変化と古植生.第四紀研究,54,2,87-95.(2015) (共著)
・Effect of structural modification on heat transfer through man-made soils in urban green areas. Soil Science and Plant Nutrition, DOI:10.1080/00380768.2015.1051929.(2015) (共著)
社会的活動 日本地理学会集会専門委員(2014年~)
日本地理学会編集専門委員(2014年~)
日本大学地理学会常任委員長(2015年〜)
地学雑誌編集委員(2010年〜)

ゼミ情報

ゼミ名 気候環境ゼミ
指導分野・ゼミの概要 都市内の微気候からグローバルな気候変動まで、気象データ解析や観測を通じて研究していきます。また、水資源問題や都市環境問題、農業などの地域環境に対する問題意識を持ち、異常気象や気候変動との関係性を考えていきます。
コンピュータを利用した気候統計解析やグラフィクス作成、GISを用いた空間情報解析手法、気象観測のイロハの習得を目指します。 
卒業研究テーマ(例) <2014年度>
・北八ヶ岳における縞枯れの移動速度について
・2002年における長野県・埼玉県のSPM濃度と黄砂の関係
・生保内に卓越する東風と宝風
・暖候期の夜間から早朝にかけて発生する肱川河口部の強風について
・東北地方における降雪量の経年変化と地域性
・都市開発に伴う流山市の気温変化
<2013年度>
・福島県における降雪の地域性と風系との関係
・北海道における降雪の発生割合と地上気温の関係性
・関東地方南部における夏季の海陸風循環による雲列の発生と地上気温との関係
・フィリピン・ルソン島パンパンガ川流域における降水の日変化
・近年における丹沢山地の森林動態と大気汚染物質の影響について
・ボリビアにおける近年の気候変動
・近年における地域別時間降水量強度の経年変化
・地表面粗度が竜巻の発生に及ぼす影響
・フィリピン・ルソン島パンタバガンダム湖貯水量の変動特性
ゼミ行事 ゼミ全体で行っている活動として,(1)流山市沿線開発に伴うヒートアイランド現象とグリーンチェーン戦略による緩和効果測定,(2)神奈川県総合学科高校との高大連携,などを行っています。こうした活動を通じて,気象観測技能の定着や計画・立案にかかる能力の向上をはかり,また協働する力をつけています。どちらの活動も2006年から継続しているものです。

<年間の活動>
【5月頃】流山市気温データ回収
【8月頃】流山集中観測,高大連携合宿
【9月頃】流山市気温データ回収
【10月頃】菅平観測(気候学実験2と合同) 【1月頃】流山市気温データ回収

【随時】懇親会